下級てき住みやかに

医師がいない休日と研修医がいる休日と 『病気を治すのは医師よりも意思』

・救急車はタクシーではありません。

・救急車の適正利用にご協力ください。

数年前から、よく見かけるようになった、救急車適正利用のポスター。

タクシーとしての利用は、モラルに欠けた稀な話だとしても、実際に救急車を呼ぶとなった場合は、躊躇してしまう。個々の性格にも左右されてしまう。

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嫁の大腸に幾つもの穴が開いて血だらけになっていた..。緊急手術に至ったそんな感じの、お腹もゆるいお話です。

 

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医師がいない休日と研修医がいる休日

最近は、頻繁に長期出張が多い..。

 

ビジネスホテル住まい。ブログも全く投稿していないし..。

 

◆祝日の春分の日◆

午前中に出張先から自宅へ戻ると、嫁がトイレでうなだれていた。

“冷や汗…大量の血便…顔面蒼白…。”

取り急ぎの知識でバイタルチェックを行い、車で20分ぐらいの『休日・夜間当番医の救急センター』へと急いで向かう。

 

救急車を呼んでもいいのだろうか…。
夫婦の結論は、自家用車で Let’s Go!

 

 

休日に割り当てられた、救急センターのベテラン内科である医師が診察を行う。触診だけで、即座に救急車の手配を看護師に指示していた。

『早急に検査と入院が必要になるため、県の総合病院に行って下さい。救急車を支給手配します。』

人生で初となる救急車へと便乗…。( ゚Д゚)ぴーぽ!

県の総合病院は、県の管轄下であり、当然ドクターヘリも完備されている。“最先端医療”と記述された保険適用が危うい感じの、VIP御用達の看板もある。

田舎県ではあるが、設備は一応、県内トップレベルを誇る病院ではある。

 

休日の ICUは、若さと体力がある研修医に満ち溢れていた。

研修医 (wikipedia)

法律上「研修医」という資格は存在しない。
医師で2年以上、歯科医師では1年以上の臨床研修が義務付けられており、その期間に相当する医師を「研修医」と呼ぶ。

医師へとステップアップを図るための登龍門。

医者は医療の有識者ではあるが人の子。

休日は、研修医を働かせながら、経験を蓄積させつつ、医師は休養を取得する “win−win” な諸事情も十分に理解はしている。

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研修医が診察を行い、取り纏めている常駐の医師に症状を説明して、最終判断が下される。研修医の診察結果が左右される。鵜呑みにするかは医師次第。

診察の結果は、一時様子見で自宅に帰って下さいとのこと。緩和されない場合は、平日に再診察を受けて検査をして欲しいとの説明だった。

休日・夜間病院の内科のベテラン医師が、救急車を手配した経緯を研修医に説明しても、出された答えは整腸剤のお持ち帰りセット。

ゴミ箱に破棄するであろう、大量の胃薬を受け取りながら、トボトボと不機嫌そうに自宅へと帰る。

 

あっ…車は休日病院に置きっぱ。
Hey!Taxy

 

社会の諸事情の基本ルールに従い、夜間・休日病院を経由して、ICU へとたどり着いた。黄金ルートを踏んではみたものの散々な結果だった。

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担当医になってもいいですか

休日の夜は非常に長かった....。

日頃は、溢れんばかりの覇気で突っかかってくる嫁ではあるが、電池が途切れたように寝込んでいた。

四六時中に渡り貧血を起こしているように見えた。

 

早朝に、会社に連絡をして休むことを告げる。

いつもお世話になっている、クリニックの先生を叩き起こしながら、開業前に嫁の容体を見てもらう。

大きな総合病院で、早く受診するためには、医師の紹介状を書いてもらうが吉。あってる?

ディズニーのファストパスを取りに行く気分だよ。

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『早急に検査と入院が必要との診断』

紹介状と、皮肉交じりの診断結果を手渡された。血液成分が素人でもわかる異常な値を示している。

この状態で、ICU で帰宅させるのは、適切な判断ではない。然るべき検査を求める。顔馴染みのクリニックの医師は、激おこプンプン丸だった。

 

平日に、医師の紹介状を持っていく。速やかに診察が進んでいく。ディズニーファストパス効果。

  • 『輸血の承諾書を書いてください』
  • 『緊急手術をするので署名してください』
  • 『入院手続きをするので記載してください』 etc

嫁の大腸に7ヵ所ほど穴が空いていた。そこから出血をして腸内が真っ赤に染まっていた。

大腸内視鏡で出血箇所をクリップで止めてもらう。

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医師から診断の結果を淡々と聞いていた。休日に診察をした研修医も医師の話を横で聞いている。

入院が確定すると、患者の担当医を決める必要があるらしい。研修医が医師に対して『僕が担当になってもいいですか?』と嘆願していた。

医師は、『お前に担当はさせない。』強い口調で、研修医に言いきっていた。適切な処置であったかを研修医に説いているようにも思えた。

どの世界にも、どの職業にも上下関係はある。せめて患者の前での討論は辞めて欲しいと願う。

別に研修医を責めるつもりもない。強いて言うなら、有識者の経験則をのむことは重要。取り扱うのは、取り替えることが出来ない、紛れもない命だからね。

 

病気は医師よりも強い意志

医師は研修医を責めていた。

しかし、患者の立場で振り返ってみれば、初期症状は確かにあった。

症状が悪化する前に、嫁が診察を受ければよいだけ。

医師の対応云々より一番大切なことだから..。

自分の身体は、自分のタイミングで守るしかない。

壊れたことを知りながら、騙し騙しで、車を運転し続けても、復活を遂げずに廃車になっていく。身体の部品交換は、出来ないのだから。

“医師”の前に“意思”だ。本当にそう思う。

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仕事が休めないという頑固な性格ならば、首に縄を付けてでも、初期症状の段階で、病院に引きずっていくことは、パートナーである僕の務めである。

研修医と一緒に、怒られているような気がした。

医師は、病気に対してノウハウを持った有識者ではあるが、病気は医師が治すものではなく、自身の身体で治癒していくもの。

社会が作った、いろいろな、しがらみの諸事情はあるけれど、身体のことを最優先させていく。そのための、本人の強い意思が必要だと思う。

嫁は数週間ほど入院するみたいだ。

十分な静養も必要。結果的には、良かったと思っている。仕事なんてね、別に自分がいなくても、何とか回るものだよ。

忙しいからと、身体のことを後回しにしても、最終的につけが回って後悔しか残らない。

『医師より意思』そう思うんだよ。(T ^ T)

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