下級てき住みやかに

『病気』私が何をしたと言うんだ。心と身体は別なんだと思う。

週末は、久しぶりに数名の友人達と共に、飲み明かしていた。こんなに飲んだくれたのは、いつぐらいのことだろう。

僕は酒は強くはない。酒に溺れてしまうことも、呑まれてしまうことも未だない。酒の味もわからないつまらない男だとは思う。でも、ただただ、彼に付き添いたかった。

友人の快気祝い。お疲れ様でしたと言いたい。

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俺が何をしたって言うんだ!

彼は、歯の治療を行うため、歯医者に行った。

口腔内に腫れ物があったため、歯の治療が翌週、そして、更に翌週へと回される。

何週間たっても腫れが引かない状況を、不審に思った歯科医から総合病院で検査するよう勧められる。

そして、彼は 悪性リンパ腫 と告げられた。

長い闘病生活を経て、一時退院をして戻ってきた。

 

彼は、お酒が大好きだった。家飲みではなく、外に飲みに出かける。営業展開という名目らしい。

病み上がりで、あまり飲めないけど、愚痴に付き合って欲しいと連絡を受けた。

『俺が、一体何をしたって言うんだ。
 何故
、俺なんだ。真面目に生活もしてきた。
 世の中には、もっと悪い奴がいるだろう…。
 何で、こんな仕打ちを...。俺が…俺が…』


友人の悲痛な叫び。終始、愚痴っていた。

容易に解ってあげることなんて出来ない。出来る訳がない。僕には、彼が心底納得できるような答えを持ち合わせていないから…。

そっと頷いてあげること。そっと聞いてあげることぐらいしか僕には出来なかった。

親から引き継いだばかりの会社の経営のこと。

まだまだ、幼い小学生の息子達のこと。

そして、これからのこと...。

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『俺が、私が、何をしたって言うんだ。』

不運な時に口からよく出る言葉。よく聴く言葉。

“この言葉の矛先は、一体誰に対して” 言っているんだろうと、ふと考えることがある。

彼は、一体、誰に対して叫び続けていたのだろう。

やりきれぬ思いの丈を、神とか仏とか、不透明な方向へとぶつけていた気がする。

 

人は無意識の内に、心と身体は別物だと捉えているんじゃないかと思う。

心って、綺麗な言葉に聞こえるけど、魂とかそういった類の、スピリチュアルなことに、少しずつ繋がっていくのだと思える。

 

でも、世の中は非情だから…。

徳を積んできたとか、積んでこなかったとか…。

人の役にたとうとしたとか、しなかったとか…。

正直、病気になるのとは関係がないから…。

犬も歩けば棒にあたる。人も歩けばウイルスにも出逢うし、細菌にも出逢う。

いつだって「こんにちは」の中で生きている。

自分の心の噐である身体は、そういうていで構築された細胞の集合体。身体の不調は、自分の心とは裏腹に病んでしまう。

細胞達も、アラームを上げているとは思うが、大事に至る前に、Warning 通知をして欲しいと願う。

フライング気味でもいいから…。

 

人の身体は、地球に転がっているものから出来ているという話で酒の席で盛り上がった。

鋼錬じゃないけど、人を構成する主成分は、酸素、炭素、窒素、水素、リン、硫黄…それに微量な金属などが加わってくる。ほぼほぼ、水だ。

血液の血しょうも、古代の海の成分となんら変わらない。当たり前だけど、びっくりする…。

心が宿る生命体は地球となんら代わり映えしない。

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自然を守るという主旨は、人が住みやすくなるための行動。自分の身体を守るということは、細胞が住みやすくなることに繋がるのだと思う。

心を宿す星にでもなろう...。( ..)φメモ?はて。

 

友人は、真っ当に生きてきたと豪語していた。世の中には、もっと悪い奴がいるのに、何故、俺が選ばれたのだと、ひたすら訴えていた。

切なかった。共に、笑って怒って泣いて..。

もう、何十年の腐れ縁の付き合いだ。

 

真っ当に生きるというのは、秩序を守るための、人が決めたルールの範疇。悪いというのは、ルールからはみ出す行為。

時代が変われば、国が変われば、秩序もルールも簡単に変えられてしまう、ご都合主義の世の中。

人の感情も時代の波に感化されてしまう。人を支配することも、人の生命を奪うことでさえもね。

その時代を生き抜くために、人が作りし、ものさしで、その時代をジャッジしていくのだと思う。

善悪というのは非常に難しい。細胞達には、人が気ままな感情で作りしルールなんて、正直、何の事だかわからない。

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『暖かくなったらさぁ…。』彼が静かに語る。

ツーリングで、四国のお遍路さんをバイクで巡ろうという話になった。

本人が嘆願するならば、数千キロの旅であろうが承諾はする。お供する。本来の、お遍路さんの主旨がよくわかっていないけど…。彼には付き添いたい。

でもね、やっぱり、メンタル的な方面ではなく、抗うならば、88ヶ所の病院を巡って欲しい。片田舎の病院なんかじゃなくって…。

心を宿す器は、化学反応を起こしていく生命体だと思うから。心と身体は違うと思うから。

僕は、何が正解なのかなんて、よくわからない…。なんとなく、心が切ない。


彼の闘いはこれからだ…。

 

 

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