下級てき住みやかに

『災害対策 河川の土嚢を積む』地域ボランティアに参加して思うこと。

日本各地で自然災害による被害が相次いでいます。

被災された皆様に、心よりお見舞い申し上げます。

 

本来、台風がもたらすはずの恵みの雨。

『ジョーロで撒き散らすかのような』これぐらいの表現であれば可愛いとさえ思える。

でも、自然は決して容赦などしてくれない。

『バケツをひっくり返したような』で表現される大雨が連日のように各地に降り続いていた。

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幸いなことに、全国ニュースのトップに報道されるような被害は出ていない。

豪雨により、近くの川が氾濫したと、地方のローカルニュースで被害状況が取り上げられる程度。

田舎では、台風や豪雨の時に、新人の女性キャスターが傘をさしながら、酷いんですアピールをするような報道はしない。人もいないから (T ^ T) maybe

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備え付けられた WEB カメラの映像を流すぐらいだと思う。でも、それで本当にいいと思う。

災害の状況を、バラエティー風に報道するのは、もう辞めよう。外を見れば、おおよそわかるから。

ビニール傘も、あえて壊さなくてもいい。縦社会の変わらぬ命令。単純に可哀想だとしか思えない…。

 

一級河川という大動脈

一級河川は、国土交通省や都道府県が管轄し、管理をしている。

氾濫すれば、地域全体に大規模な被害がもたらされるため、水門を開きながら派川などへ、水が流れるように分散して調整をしている。

大動脈を決壊させないための手段。

分散して毛細血管並みの扱いとなる河川は、地盤も脆く、随時決壊しては氾濫していく。

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役所の上下関係もある。町よりも市、市よりも都道府県、都道府県よりも国。

AIが瞬時に全ての水門を、リアルタイムで計算して平均的に調整してくれれば良いのであるが…。

仕方がないことであると理解はしている。大動脈は決壊できないから。ところどころの、毛細血管を切らせたくなることもわからなくはない。

ただ…毛細血管は非常に脆いんだよ。

 

土嚢を積むという意味

自宅からおよそ50km離れた場所に嫁の実家がある。

義理の両親は、施設に入所しているため、既に空き家にはなっているが、放置することも出来ずに管理をしている。

大雨に見舞われると、川の氾濫に巻き込まれ、床上浸水や床下浸水の被害が発生。

町の名称に水が付く理由がよくわかる。何百年間も同じことを繰り返してきたのだと思う。

昨年は、床上浸水で大きな被害にあった。床も畳も異臭が未だに取れてはいない。残されていた家電製品も水没していた。

今年も洪水による浸水を想定して、台風が直撃する前に畳を剥ぐり、高い場所へと移動させる。

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作業を終えた頃に、地域住民から手伝って欲しいと依頼を受けた。

町の住人とボランティアの方々で、川沿いに土嚢を積み上げている真っ最中なのだと聞く。

近くには、一級河川もある。

溢れないように水を逃すための派川が、幾つも存在し、分断された地盤の弱い箇所から水が溢れ出す。

気乗りはしないが、二つ返事で手伝うことに…。

 

土嚢と聞いて、一昨年の事をふと思い出す。なんとなく気乗りしない理由があった。

嫁の実家の近くに小さな商店街がある。

リフォームをして、小綺麗な花屋さんと、客が入らない履物屋さん。隣どおしで商売をしている。

昨年、花屋と履物屋が、激しく言い争っていたことを思いだす。

大雨により、ものすごい勢いで、お店の前の道路が滝のようになっていた。花屋さんは、自分のお店の前に土嚢をたくさん並べて積み上げている。

 

♫ 花屋の店先に並んだ〜
いろんな...みていた〜

 

水は土嚢のバリゲートに阻まれ、履物屋の方へ元気に流れこんでいく。

『お前さえよければ、それでいいのか!』
履物屋は、花屋の行動に激怒し土嚢を蹴り出す。

『だったら、あんたも作りなよ!』
花屋も反論して、蹴られた土嚢を丁寧に元に戻す。

口論しながら胸ぐらまでをも掴んでいる。

客観的に見てはいたけど、花屋の気持ちも、履物屋の気持ちもよくわかる。誰だって浸水は嫌だ。

でも、この後に及んで、自然相手に何をしても変わらない状況であることは理解できる。

争っている時間があるならば、家の中にある大切なものを、さっさと高いところに移動させよう。

 

揉め事は、水に流すことが先決。
そして...。

災害時は、人を非難するより避難が重要。

 

 

数時間後には案の定、花屋も履物屋も実家も…。

家の中まで水浸しになった。人の思いとは裏腹に自然の驚異には、全くもって抵抗できなかった。

辛い作業と虚しさが残る。無力だけに哀しいよ。

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『お前さえよければ、それでいいのか』

なんとなくではあるが、履物屋の言った台詞を思い浮かべながら、土嚢の積み上げを手伝っていた。

確かに、ここが溢れなければ、水害を受けずに助かると思える。誰だって家が浸水するのは嫌だ。

川が氾濫するから、単純に弱い箇所に土嚢を積み上げていく。別に可笑しなことではない。当たり前の行動だとは思う。お腹が空いたから、ご飯を食べる意味合いと、なんら変わりはない。

しかし、水がなくなる訳ではない。上流の町に積み上げた強固な土嚢バリゲートは、下流の町へと水を単純に押し流していく。

下の町の地盤が弱い場所では、同じように、氾濫が繰り広げられていく。

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“花屋さんと履物屋さん” のいざこざ。

遠目では眺めていたけど、個人 VS 個人の問題が、町 VS 町へと発展するかも知れない。単位が大きくなると 国 VS 国へと発展するかも知れない。

つまり、人の感情ってそういうことだと思えた。

強いものを作ると、必ず弱いものが出来上がる。

Win-Win にならないから、小競り合いが生じて争いが起きる。共存するというのは本当に難しいと思う。

 

『ここを守りましょう。』の掛け声が、『下流で氾濫させましょう。』にも聞こえた。

なんか...土嚢を積みながら虚しくなったよ。

 

あとがき

人は自然に対して無力であり、制御できるすべを持ち合わせてはいない。

なんとなく、自然が人間に対して怒りをあらわにしているかように、昨今の災害は、想定範囲を軽く超えてくる。

見たこともないような記録を更新し続けながら…。

人は自然相手に、挑発行為をしてはいけないのかも知れないですね。本当に怖いと思います。

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