下級てき住みやかに

人は寿命を制御出来る?重度の障害の息子を一人でみてきた爺さんに問いてみたいよ。

嫁の勤めている介護施設にサービス付き高齢者向け住宅がある。(通称 サ高住)その住人であった95歳の爺さんが静かに息を引き取った。

普通に捉えれば、老衰…。寿命…。淋しい孤独死。

でも、違うんだよね。爺さんのプライドが寿命を制御していたんだ。

『確かな男気を見させてもらいました。』

心からお疲れ様と言いたいんだ。

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人は寿命さえも制御出来るのか

爺さんは嫁の施設の利用者さん。15年ぐらい前から介護施設を利用していた。

幾度か立ち話はしているけど、僕にとっては間接的なお付き合いでしかない。

爺さんは、嫁を非常に買ってくれていた。

毎年、お中元の時期になると、お礼という名目で、デパートの商品券 (一万円分) が自宅に贈られてくる。

しかし、何故か宛名は僕の名前だ。

嫁を立てるならば、その前に、旦那を立てておく。

戦争を経験した男の生き様なのか、真意はよくわからないけどね。多分そういう世代なのかなぁ?

郵便物は、必ず世帯主名義という呆けではないと思ってはいる…。(T ^ T)

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爺さんには、重度の障害を持った息子さんがいる。

息子といっても既に70歳。痛々しそうに鼻にたくさんのチューブを取り付けて生きながらえていた。

幾度か爺さんに写真を見せてもらったことがある。

『俺の自慢の息子。最後まで一人で面倒を見る』

その言葉の本当の真意を知った。

 

先日、その息子さんが亡くなった。

そして、爺さんが喪主を立派に務めあげる。立派といっても 95歳。嫁が介護スタッフとして付き添いながら、何とかやり遂げた感ではあった。

通夜と葬儀がセットになった簡素な一日で終わる小さな数人程度の家族葬。

そして、爺さんが葬儀が終わった翌日に、親族の家で後を追うかのように息を引き取ったとのこと。プライドをかけて息子を看取る。翌日...。もう、既に電池切れだったんだと思った。

人が亡くなって、感動して涙を流したのは、僕は初めてのことかもしれない。

 

人の生き様って何だろう

爺さんは大正生まれ。遊びたい盛りに日本は戦争へと突入し、若い人々が戦地へと赴いていった時代。

命からがらに生き延びて、結婚して子供を授かる。

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授かった子供は重度の障害を持っていた。爺さんの奥さんは、しばらくして子供を置き去りにして家を飛び出した。爺さんから聞いただけの話。諸事情はわからない。

70年という長い年月。一心不乱に息子さんの面倒を見てきた。親だとはいえ70年の責務は重い。

それでも『俺の自慢の息子』という言葉の真意。

95歳の生涯に一片の悔いはないように思えた。

 

心意気には心意気で返そう。それが僕が出さなければいけない答え。

何気なく貯め込んでいた、爺さんから貰い続けてきたデパートの商品券。もう、14万円分もある。

使っていいのかもわからずに、今日まで触らずに過ごしてきた。正直言って、田舎のデパートの商品券の使い道もよくわからない。都会ならば何でも買えそうだけど。

嫁に相談すると…。

 

パパが自由に使えばいいよ

 

ん…? 物欲、私欲、欲しいものだらけ…。

HTC Vive Pro のフルセット 175910円もする。

贅沢だけど追銭してでもいいから欲しいのだ。

いつか買う!その時は自分で稼いだお金で買うよ。

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デパートには申し訳ないが、金券ショップで換金させてもらってきた。97%の換金率には正直驚いた。

自分に対しての私欲はある。でもね。

“心のせこさの向こう側には貧乏しかない” 

真夏の太陽が照りつける暑さに耐えて14年間。一度も欠かさずにデパートに出向いて、僕宛に商品券を送り届けてくれた。それだけで十分満足。

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換金して 135800円 ('◇')ゞ

爺さんの心意気には心意気で返していきたい。

ネットでマッサージ器を購入して、嫁のサ高住に爺さんの名義で寄贈させてもらうことにした。

RELAX MASTERの型落ちであれば、何とかギリで購入が出来そう。デザインがなんとなく未来的でカッコイイと思うんだよね。

 

 

ガンダムっぽいよ。
アムロ行きまーすって感じだね。
そろそろ逝きまーすでは駄目よ。

 

利用者さんにも、介護スタッフにも喜んで使ってもらえそうな気がするんだよね。 

嫁には、サービス付き高齢者向け住宅の一角に、爺さん名義でマッサージを寄贈することを伝えた。

 

それが、パパの答え?

 
 

心意気には心意気で返すが道理。それ以外の答えはないよ。

 

 

 

嫁宛に商品券が贈られて、嫁が僕にくれるのであれば迷わず使おう。

僕宛に商品券が贈られるのであれば、僕は爺さんに答えを出さなければいけない。

それが僕がずっと大切にしていきたい自分の道。

 

さてと…。贅沢品でも買って楽しく過ごすために頑張って稼ぐとしよう。

思うがままに楽しく生きようっと…。

 

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