下級てき住みやかに

介護施設が新しく出来て僕が号泣したわけ。

嫁はどうやらスーパーサイヤ人だったらしい。

 

僕には知的障害の弟がいる。

兄弟に障害者がいると、物心をついた時に思い悩むことがあるんです。

  • 「いったい結婚はできるのだろうか」
  • 「一生涯、養うことは出来るのだろうか」

考えれば考え込むほど、解決しない悩みにもがきながら苦しむ。僕はそんな感じでした。そのような運命をなぜ、背負わなければいけないのだろうって。

長く悩み苦しんできた呪縛から、ようやく解放されたような気がする。そんな感じのエピソードを紹介していきたい。

f:id:igadget:20171108213755j:plain

Sponsored Links
 

 

僕は、過去を振り返りながら、いつも考える事にしている。”たられば“ に浸りながら嘆くことではなく繋がりの重要性を常に考えている。

繋がりを確認すると、ぼんやりとでも、いろいろと見えてくることがあるから。小説を逆に読む感じ?

新しい介護施設で号泣する 

嫁の働いている介護施設に新たな宿泊施設が完成したため見に行くことにした。目的は二つある。低血圧の身体に鞭打って早々に起きて出かける。

一つは荷物の搬入の手伝い。そしてもう一つは、障害を持つ弟が、いずれ住むことになる部屋を見に行くためだ。

 

いつの日か、お世話になる施設。まだまだ年齢的にも何十年も先だと思う。

しかし、目の前に入居できる施設が、物理的に存在するということが気持ちを大きく和らげてくれる。

幼いころから苦しめられてきた呪縛から、ようやく解放されたような気がした。

 

単純に、嫁が働いている介護施設に宿泊施設ができましたという話ではない。この施設の責任者は嫁であり、そして会社の経営が嫁に変わるからだ。

嫁は自分の給料から天引きするから「パパは気にしないで」と言う。

まだまだ先の話。ちょっと涙がでる。ガッツリ涙がでる。帰りの車の中で人目をはばからずに号泣した。旦那さんちょっとかっこ悪い。ガッツリかっこ悪い。

嫁はスーパーサイヤ人 

僕は10代の時に母親を病気で亡くし、20代の時に父親を病気で亡くしている。二人共に末期癌だった。

父親の介護をしてくれたのは嫁。そして父親の介護を機に美容師を辞め、介護の道へと歩み出した。

f:id:igadget:20171108221443j:plain
 

僕が嫁と結婚したのは、二十歳を少し過ぎた頃だ。たまたま気分転換で入った美容室。

ショートカットで黄色い髪をしていた。彼女とは出会って2週間で結婚している。

知的障害の弟を恥ずかしいと思ったことに叱咤され、「人としての考えを持って生きていくこと」そう言われて結婚した。

興味があれば素人感たっぷり..。3部作...。

僕は特に何も考えずに行動している訳ではない。強い力によって導かれていると思えるレールには迷わずに乗り込む。

愛とか恋とかという類じゃないかも知れないけど。実のところよくわからない。

 

地方の田んぼに囲まれた田舎の介護施設。

嫁はパートから正社員となり、主任、所長を経て役員になった。そして、来年には病気を理由に会社の一線を退く社長に変わり、代表に就任するのだという

嫁の最終学歴は中卒。少し頭は弱い。だけど人徳だけはある。

介護職に就いた時に黒髪に戻した。嫁は紛れもなく僕にとっては黄色い髪のスーパーサイヤ人だと思えた。

f:id:igadget:20171111212619j:plain

 

人は繋がり生かされている

「嫁が凄いんです」そういう、のろけ話をしたいわけではない。

嫁には嫁の人生のストーリーがあって考えもある。単純に僕の人生の中で展開されただけの出来事。

客観的に見れば片田舎に新しく宿泊施設ができましたというだけのこと。でも、道端に置かれた空き缶を見て号泣する人もいるかも知れない。

人には人それぞれに物語があって話の進展がある。

人は絶妙なタイミングで無意識に駆り出されて、それぞれの物語どうしがシンクして干渉しあう。

良いことも、もちろん悪いこともね。

僕は、あたふたしながら、空回りばかりだったけど積み重ねてきた経緯もある。

たくさんの人に時間をもらい、人生をシンクさせてもらいながら積みあげてきた成果に感謝している。

ごくごく平凡な僕の人生に付き添ってもらっている嫁にも感謝している。

「生かされる」って単純にそういうことなのかなぁと思ったりもした。 

「あんちゃんは、まだまだひよっこ。生かされている命。あんちゃんの立ち位置で大切に生きんしゃい。」

嫁の介護施設にいる100歳を優に超えたババ様にいつも言われる。この超越したババ様が好き。さりげなく諭してくれるから。

 

現在、僕は40歳を少し過ぎた。ただいま多重介護を強いられている。 

知的障害の弟、認知症の義母、寝たきりの叔母。

綺麗ごとばかり並べることもある。でも、愚痴は多いし本音は辛いし逃げたいと思う。

それでも、強制的に湧いてくるイベントであるだけに取りあえず耐えてみる。逃げちゃいけない気がするんだよ。いろいろと終わっちゃう気がするから。

 

僕が障害の弟を養っている悲劇のヒーローを演じているというおごりがあった。結局、弟が人生を引っ張っているような気がする。僕が半人前だからセットで生きているのかも知れない。

嫌なことがあって、自分の頭の中だけで、答えを導き出そうとすると、直ぐに楽な方に結論づけてしまう。自分の答えは、当てにしないことが多い。

わからなければちょっとだけ損な方を選んでいるのかも...。凄く小心者だよ。絶対に成功者になれない。

損得勘定抜きで強い力で背中を押された時に動く。優柔不断な時もあるけど結局は頑固。

今は逃げちゃいけない。

ストレスでところどころの臓器に穴が開いたり、石が出来たりする。介護にお金はかかるし、娘達も大学生だし贅沢な暮らしはできない。

何とか元気でやっていっているし、楽しんでいけるから、結局、感謝しているんだよね。

f:id:igadget:20171112210356j:plain

 

読んでもらってありがとう。

生きていると決して避けては通れない時もある。些細な事が意外に重要だったりするから。しっかりと分岐点を確認している。

「あれってそういうことだったの」ってね。

結果は直ぐにはついてこない事が多いから、焦らずに大きな流れには抗わず逆らわず、上手く立ち回れるように、そっと便乗していきたい。

何十年先の自分を認められるように…。

他人の生活を見ていると、楽しそうな人生物語で羨ましくなることが多々ある。
でも、比較しても仕方がない。
僕は自分の人生の物語を読んでいる最中だから。人生を転覆させるような、大そうなイベントも発生していないけど一生懸命に読破したいと思っている。

なんとなく、長きに渡った僕の呪縛が解放されたように思えたから、ここに記しておきたい。

よくわからない文章でごめん。一体何を伝えたいのだろう...。単に施設が出来ましたというお話だけど、僕にとっては号泣だったというお話です。

長文に付き合っていただきありがとうございます。

Sponsored Links