下級てき住みやかに

【夫婦喧嘩と家出 】私の家は駆け込み寺ではないのだよ。

はた目から見ると幸せそうな家庭であっても、人様の家の諸事情を客観的に見てみると、そこにはドラマがあり興味深いものがある。


事実は小説より奇なりなのである。

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夫婦喧嘩から家出 そして居候

夫婦喧嘩を理由に、いろんな諸事情を持った女性が我が家に押しかけてくる。

断じて私の家は子供110番でも駆け込み寺でもない。30年の住宅ローンを組んだ一般住宅だ。

嫁は女性ばかりの職場で、上の肩書きに君臨しているのだが、社員の余計な家庭事情にまで首を突っ込み、いろいろな問題を家の中に背負いこんでくる。


松岡修造張りに熱い嫁とフレンドリーな愉快な仲間達をモットーにした会社なのだからいたしかたない。いさぎよく諦めるとしよう。 

我が家ではプライベート保護法というルールを設けている。個々の意思や意見や行動を尊重し、夫婦であっても個人空間には立ち入らない。

嫁の携帯も全く気にならない。しいていえば家族共有パケットを使い過ぎた時に揉めるのみ。
実にフリーダムなのである。

話しを元に戻し、誠に勝手なのだが、他人様の嫁がプチ家出から我が家に居候する実例を参考までに紹介しておきたい。 

 

其の一 仮名(テルミ) 32歳
職につかない旦那に嫌気がさし自立を夢見る女性

旦那が職につかず親に生活の面倒をみてもらう。

テルミが旦那に働くように説教すると姑が息子を庇い口論になる。呆れ果てたテルミは、子供を置いてプチ家出を決行した。


普通に子供を連れて実家に帰ればいいだけの話ではあるが、修造魂を持った嫁は我が家に連れてくる。

テルミが実家に帰れない理由は夜のお仕事にあった。夜に働きに出るのをテルミの両親は体を張って阻止する。

しかし、そんな込み入った諸事情など私は知らんがなとだけ言いたい。

 

働かない夫、安い月給、子供のためを想い母親として多忙な仕事をこなし、体を張って生きているのだと嫁はテルミを気遣う。

嫁は、テルミの夜のお仕事をスナックだと勝手に思い込んでいる。実に昭和的な発想なのだ。

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しかし私は知っている。テルミにはもう一つの名前があるということを。

 

身に付けているアクセサリー類や時計にバッグ。どれを取っても身の丈を超えたものを纏っている。

私には、テルミが金銭に困っているようにはとうてい思えない。


こんな小さな街だから、夜の歓楽街をWEBで検索すれば、堂々とした出で立ちでポーズを取った笑顔の彼女に会える。そして連絡すれば逢えるのだ。

彼女は、嬢である。

確かに嫁の言うとおり、彼女は体を張っている。そんな彼女に対して、第三者である私は何も言わないし、言える権利もないし責めるつもりも全くない。
ただ詰めが甘いのだ。ネットに個人を特定できる情報を安易に出すというのはそういうこと。

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夫が働かないことに悩んでいる事情については一定の譲歩をするが同情は出来ない。

そのポージングした笑顔を少しでも子供達に向けてあげて欲しい、身の丈を超えた衣を纏うより子供達の愛を纏って欲しいと私は真摯に願う。

自立を夢見る母親になりきれていない彼女を見ると将来の子供達のことが気にかかる。

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1週間が経過した頃、テルミの家から小さな子供が泣きながら電話をかけてきた。テルミの冒険は幕を閉じた。

そして、自立を夢見るテルミは数ヶ月後に離婚を決意した。

 

其の二 仮名(理沙)30歳
旦那の変態的な行動が怖い

彼女にはトラウマがあった。 学生時代に性的な暴行を受け、そこに手を差し伸べ、彼女を心の底から救い、暖かい家庭を提供したのが理沙の旦那である。

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「今日から1週間お世話になります。」理沙は照れくさそうに挨拶する。

私は何も聞いていない。まぁ、修造魂に火が付いた嫁がまたも動いたのだろう。

期限付きの偽装された家出なのである。嫁が仕事の研修という名目で、仮の業務命令を理沙に与え、彼女は1週間、出張中という身になった。

 

理沙は旦那を愛している。しかし怖いのだという。

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理沙は真剣な表情を浮かべ、私に相談があると尋ねてきた。

「男の人って手錠を使いたがるのですか?」

唐突すぎて何のことだかわからない。警察の話でもしたいのか?

ダークソールをオンラインでプレイ中に、かつ、瀕死状態の私には彼女の抽象的な質問には応える余裕すらない。

しかしここは諦めて、いさぎよく話を聞くことにしよう。何故って? それは理沙が可愛いからである。

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理沙が相談したいのは、夫婦の夜の営みのことで、男性は手錠などを使いたがるのかというシンプルな確認なのである。

理沙は酔っていない。彼女は彼女なりに恥を忍んで聞いてきている。仮にも上司の旦那に相談するには勇気がいる質問である。私も血の通った人として、向かい合って話しを聞いてあげる責務がある。

 

理沙は、数年前から旦那に強要されていると話をはじめた。そして過去の体験からトラウマが今の理沙を苦しめる。旦那のことを嫌いではないが、正直怖いと懸命に訴えかけてくる。

どうでもいいことだが、私は手錠がどこで販売されているかすら知らないことを理沙に告げる。

全く責任を持てない第三者の意見として、淡々と自分の気持ちを理沙に説明していく。

 

価値観や欲望は人それぞれであり、共感できる部分と共感できない部分があるということ。そして、変態という定義や線引きも難しいということ。

 

人のプライベートな行動は蓋を開けてみれば、みな一様に変態なのである。私も当然のごとく変態であり、嫁も子供も、理沙も理沙の旦那も、近所の人も、芸能人もみんなそれぞれ変態な要素を隠し持っている。

ただ、社会的な常識を踏まえ、変態をフィルタリングした衣を身にまとい世の中を渡り歩くのが一般的であると理沙に説明する。

旦那がおかしいとか世の男性の見解がどうかということではなく、

先ず、旦那の行動でトラウマを引き起こし、理沙が苦しんでいる事実。そして止めてほしいと願っているということ。旦那が、欲求< 理性 の位置付けとしてしっかりと認識し、理解できるまで話し合って欲しい。揉めてほしい。それができるのも夫婦なのであると。

 

第三者の私に、恥を忍んで相談できるのであれば、理沙が旦那に、しっかりと説明できると私は願っている。陰ながら彼女のことを応援したい。

そして、1週間の出張を4日に切り上げ、Amazon プライムでしっかりと事前購入したお土産を持ち、理沙は自宅に帰っていった。

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それから数日後、スーツ姿の男性が家の玄関にいる。

何かの訪問販売かと思いきや隣には理沙がいた。なかなかのイケメンな旦那である。

私は「逮捕しないでね。逮捕しないでね。」と心の中で呟きながらリビングに向かう。想像していたのと違っていたため、危うく笑いのツボに入りそうだった。いいんだよ。みんな変態で!

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嫁が理沙の旦那に忠告?いや、噛みついているようにも聞こえる。

「理沙を大切にしてあげてください。彼女が悩んでいることをしっかりと理解して受け止めてあげてください。」

なんか凄まじい進展があったのであろう。理沙は泣きじゃくり、イケメン旦那も声が裏返っている。どうでもいいのであるが、そういうことは私の家ではやめてくれ。

嫁は、その後に満足そうな顔をしてビールを飲む。なんとなく丸く納まったようだ。

 

それにしても嫁の行動パターンがわからない。この際だから、理沙の家で使わなくなるであろう手錠をもらい、私は嫁の行動に手錠をかけたいとひそかに思っている。